外傷歴、足首の痛み、腫れ、変形、X線の所見に基づいて骨折を診断することは難しくありません。しかし、足関節損傷時には、時には腓骨の頸部の高位骨折が発生することがあります。注意を払い、診断を逃がさないようにしてください。高位の外側の足関節や腓骨の骨折では、下胫腓関節の損傷の可能性を評価する必要があります。また、他の合併損傷、例えば周囲靭帯の損傷、腓骨筋腱、跟腱、胫後靭帯の損傷、距骨の骨軟骨損傷、神経や血管の損傷なども注意深く検査する必要があります。
通常のX線撮影
通常、足関節の正位、側位のX線写真で正確な診断と分類ができます。正位写真を撮影する際には、小腿を内旋20°にし、足関節を通る軸がX線と平行になるようにします。この足関節の正位写真では、正常な足関節が見られます:
1、足関節の間隔は平行で、間隔が均等です。
2、足関節の「Shenton」線は滑らかで段差がなく、いわゆる「Shenton」線は胫骨の下端関節面の軟骨下の致密骨の輪郭で、下胫腓靭帯の間隔を通じて、腓骨の内側の小さな骨の突起と連続して弧形の線を形成し、腓骨の小さな突起は胫骨の下関節面の軟骨下の骨の水平に正対しています。
3、距骨の外側関節面の端と腓骨の端の隠れ穴(腓骨筋腱がある場所)が一つの弧を形成しています。
電子計算機断層撮影(CT)
CTは通常のX線写真で見つけにくい足関節の冠状、矢状の骨折線や一部の微小骨折を識別できます。必要に応じて選択を検討してください。
特殊な検査
必要に応じて麻酔の後に負荷下で撮影し、必要に応じて内翻、外翻、背屈、踵屈の負荷下で足関節の正位、側位の写真を撮ります。旋前-外旋型骨折では、高位の腓骨骨折が発生することがあります。忘れずに検査し、可能であれば写真撮影で診断を確定してください。