1909年、Ewaldは肩甲骨上の「神経炎」を報告しました。1926年、Fosterは肩甲骨上の神経変性を持つ16例の症例を報告しました。1948年、ParsonageとTurnerは肩痛の症例136例のうち4例が肩甲骨上の神経炎であると報告しました。これらが肩甲骨上の神経圧迫症に関する最も初期の報告です。1959年、KopellとThompsonは肩甲骨上の神経が肩甲骨上切迹部で圧迫されることを詳細に記述し、肩甲骨上の神経圧迫症候群(suprascapularnerveentrapment、SNE)と呼びました。以降、肩甲骨上の神経圧迫に関する症例報告が増加しました。1982年、AielloらはSNEが肩甲骨上関節盂切迹で圧迫される症例を報告しました。1987年、Ferrettiらはバレーボール選手がSNEを発症した症例を報告しました。近年では、肩甲骨下筋の萎縮や特殊な圧迫症例に関する報告もあります。.