乙状结肠造口の周囲の溝は乙状结肠造口の周囲の疝の病理的基础です。したがって、乙状结肠造口の手術中に溝を除去し小さくすることは、本症の予防の鍵となります。
1、手術中には必ず造口の結腸の縁膜と左側の壁層の腹膜を縫合固定し、左側の結腸の周囲の溝を閉じ、小腸が左側の結腸の周囲の溝から腸間嚢腸へと内疝するのを防ぐ必要があります。
2、可能な限り腹膜外経由で乙状结肠造口を行い、左側の結腸の周囲の溝を完全に除去し、造口の結腸の部分と左側の腹壁の間に空隙が形成されないようにします。
3、乙状结肠を引き出す前に、結腸の外側の腹膜を切開し、乙状结肠と一部の降結腸を十分に遊離させます。その後、乙状结肠の外側の造口を腹壁の外に外置します。4号の糸で乙状结肠の縁膜と切開された外側の腹膜を縫合し、針の間隔は約1cm、縫合針の数は側腹膜が切開された長さによって決定します。縫合が完了した後、指で確認し、親指を通さないようにすることで、結腸造口の周囲の溝疝や結腸造口が腹腔内に退縮するなどの合併症を防ぐことができます。
4、術後の腸の蠕動回復期には、新斯的明などの腸蠕動を強化する薬を避けることが重要です。
また中国では、腹を閉じる前に小腸を結腸の枠内に整頓し、大網膜を上から被せることが提案されており、小腸が左側の結腸の周囲の溝に突き進む傾向を減少させることができます。一方、外国の一部の学者は、腹直筋や中線の結腸造口を左下腹部の結腸造口に代わり、腹を閉じる前に小腸を整頓し結腸の枠内に置く方法を推奨しています。そして左側の結腸の周囲の溝は無視し、縫合する必要はありません。