臨床的に多く見られ、80%以上が医源性的であり、特に大腿骨取骨術後が多く、患者の一部はその痛みが元の病気よりも耐え難いと感じるため、注意が必要である。
この神経は腰部の脊椎神経から起源し、大腿骨下腹部神経の下方で並行して走行する。腰大筋の外縁を出て、腰方筋の前方に至り、大腿骨前上棘の内側を通過し、腹横筋及び腹内斜筋を通過し、腹外斜筋腱膜の下方に沿って精索または子宮円帯に向かって進み、腹股沟管の浅環に至って腹外斜筋腱膜を通過し、最終枝を分岐する。
1、皮支は恥骨部、大腿骨頸部、大腿内上端の皮膚及び陰嚢(大陰唇)前部に分布する。
2、筋支が下腹部の腹壁筋に分布する。